勝ち組に入れるのは何%の人? FXは本当にゼロサムゲームなのか
様々な本やブログ、動画でも言われていることですが、
FX(を含む投機全般)で勝ち組にいるのは全体の5%程度だそうです。
90%の人が1年以内に退場し、
残りの10%のうち7割程度はトントンかコツコツ負けており、
最終的に全体の1~3%程度が安定して利益を上げているようです。
FXの世界に入って10年ほどが経過していますが、
周りの知り合いなどの継続状況や資産変動を見ても、
おおよそこのデータというのは信頼できるのではないかと思います。
「投機」を否定し、「投資」を推奨する方々の中には、
「FXは上がるか下がるか50%の確率でゼロサムゲーム
むしろスプレッドの分だけ少しずつ負けていくマイナスサムゲームだ」
「勝っている人間もいるようだが、宝くじに当たっているようなもので、
これだけの人間が集まっていれば、標準偏差の端っこに行く人間も出てくる。
1万人集めてコインを10回投げさせれば、
その内の数人はすべて表が出る人間も出てくる。」
と断定されている方もいるようです。
しかし、自分はそうは思いません。
相場にはランダムではない、確かに人の意思が働いてある程度の規則性をもって動く瞬間があり、
その瞬間はチャートのパターンやロウソク足の動きに現れています。
最初はその値動きに振り回されながら数々の失敗を繰り返すわけですが、
地道に記録を取っていくと、その動きが特定の規則やパターンを持っていることがデータ的にも「感覚的」にも分かってきます。
人間というのは特定の状況に陥った時に毎回ほぼ同じ行動を起こします。
その行動パターンを熟知し、それを逆に狙いに行ける人が、
ランダム性を超えたところにある「50%の壁を超えた世界」に行けるのです。
しかし、そこに行くためには、
膨大な数の失敗を繰り返し、それをデータに取り、
見たくもないその失敗の記録を見返して分析し、
自分を改善し続けるしか方法がありません。
その途方もない苦労ができる人が、
すべてのFXに参加する人(退場者含む)全体の1%程度になるということでしょう。
一見少ないように見えますが、
プロ野球選手になるとか、芸能人になるとか、
そういう極端な例を出さなくても、
大体どの業種においても、「明らかに秀でた能力を持つ人」というのは、
全体の1%程度になっているような気がします。
(もちろん、私の本業の教育業界でも同じです)
しかし、FXとその他の業種には決定的な違いがあります。
その他の業種では、別にその1%に入らなくても、
働いてさえいれば生活に困らないようにお給料をもらって生活することができますが、
FXでは、その1%に入らなければ
資産がマイナスになって損をします
だから1%に入るまで我慢して継続するのが難しいのです。
結果、冒頭で述べたように、
1年で90%が退場し、
投資派に「FXは勝てない」と言われる事態が起こります。
努力の方向性が合っていて、
その努力の量が十分になれば、
必ず勝てるようになります。
始めたばかりの初心者の方は、安心して努力を続けてください。
ただし、その道は長く険しいものになることをご覚悟くださいね。。。